介護疲れー介護うつ

あと1日で終わってしまうが、5月の1ヶ月間は介護休業のため会社を休んでいる。

もともとは母の介護体制見直しのための休みだったが、予期せぬ私の腰椎圧迫骨折や介護による精神的疲労のため、体制見直しどころか自分自身の介護疲れを取るための休暇となってしまった。

介護疲れ…表現を変えれば「病気まではいかないうつ状態」とでも言おうか。
不眠、だるさ、イライラ、過食、意欲の減退…ありとあらゆる負の感情が湧き上がり体まで不調を来す。

ちょっと疲れているかな…まだ大丈夫…頑張らなきゃ…
気付いた時はどっぷりと鬱の沼にはまり込み身動きができなくなっていた。

幸いにも圧迫骨折をして救急車で運ばれ強制的に安静を余儀なくされたことで、病的なうつまでいかずに済んだが、もし圧迫骨折や介護休業を取得していなければ完全に「うつ病」となっていたに違いない。

辛くて切ない一ヶ月だった…。

昨日、久しぶりにサイクリングとまではいかないが、モディファイしたロードバイクで出掛けてみた。
まだ気分晴れ晴れとまではいかないが、一ヶ月休んだことで体調も好転しうつ状態もだいぶ消え、久しぶりの海風に心が少し洗われた。

親を介護することは子としての務め…
いまさらながらの親孝行。一生懸命介護する…
しっかりと親の面倒を見る孝行息子…
私がやらなきゃ誰がやる…

こんな世間が作り上げた介護に対するイメージに縛られ、自分もまたそのイメージに酔っていたことは否めない。
その結果自分を追い詰め精神的にボロボロになってしまった。

介護に疲れうつ状態になり、もうこれ以上どうしていいのかわからないほど追い詰められた時、親に手をあげる事すらなかったが、罵声を浴びせ手をあげる寸前まで行った時は「ああ…こりゃダメだ…俺は一体何をやっているんだ…」と思いとどまると同時に茫然自失となり、車であてどなく飛び出してしまった。

先日、地元の新聞に私と同年代の介護者が母親を道連れに自殺したという記事が載っていた。
もしかしたら、その介護者は私と同じ精神状態となった上一線を越えてしまったのだろう。

私の場合、一泊二日の言わば「遁走」したことで冷静さと再び介護に立ち向かう気力を取り戻すことができたが、この新聞記事を見た時は「一歩間違えれば私も同じようになっていたかも…」と背筋が寒くなった。

まだ介護は続くし、母だけでなく父も介護の対象となる日が来る。
そうすれば私一人で二人を介護することとなろう…。父は聴覚障害者なので現在も二人介護しているのと同じだが…。

そうなった時、本当に二人を支えられるかどうか自信はないし、その覚悟も出来ていない。

今回は何とか危機を乗り越える事ができた。
しかし、この先は全くわからない。
正直、男ひとりの「おひとりさま介護」は悩みが多い。
できれば介護する者に対する援助もお願いしたい。
正直、くじけそう…。

 









コメント

  1. soraneko より:

    大変ですよね

    自分も手こそあげませんが脚が出そうになります(苦笑)
    罵声はしょっちゅうでしたが、疲れ果てたのか最近は引き攣った笑いしか出て来ません。
    周囲には非難されていますが、自分は本人にしっかり現状把握させて、一切甘やかせませんし、現状の当事者である(原因なんだけどなぁ・・・)事は毎日言い聞かせています。
    疲れますしシンドイですが、とにかく真面目に考えれば考える程「悲観」となるので、自分はある意味「無責任」決め込んで、楽観する事にしています。
    先が見えないと暗闇に覆われて悲観する事しかできなくなりますが、終わりが無いわけではない事は忘れないようにして、自分のささやかな喜びを光として希望を持ち続けたいと思いますね。
    と、カッコいい事書いて無責任ですが(笑)、明日はどうなりますやら・・・・

    • chariketta より:

      soranecoさん、コメントありがとうございます。

      親の介護は自分がやらなきゃ…とか自分が頑張らなきゃ…と自分で自分を追い込んでしまっていました。

      周りからの目というのも気にし過ぎて、気付かぬうちに体も精神も限界に近づいていたのかもしれません。

      気持ちも荒み、会社での人間関係も悪くし、強制的に安静状態にならなかったら、少なくとも会社を辞めてしまう事となり八方塞がりになっていたかもしれません。

      介護を一生懸命やっても相手が良くなる訳でもなく、最後は死をもって終了する事に、頭ではわかっていてもなかなか割り切れないものです。

      安静になり介護できない状態で数日過ごしましたが、意外にも何とかなるもので、一生懸命介護する事は親の為ではなく自己満足ではなかったかと気づかされました。

      ヘルパーを入れる、デイに行ってもらう…
      介護する者にとってはそれが最善かもしれませんが、介護される者にとっては最前ではないかもしれません。

      何のための介護か…誰のための介護か…をしっかりと見据えたら、本来の介護が見えてきた気がします。

      先が見えない介護。これから先、楽になることはないと思いますが、soranecoさんがおっしゃるように無責任と言いますか楽観的に自分は自分と、人の目や意見を気にせず臨めば、少しは楽にこなせると気づきました。
      そういう意味でもこの介護休業は意味がありました。

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