病院の食事

入院して4日目の昼になってはじめて食事が提供された。
実際は入院の3日前からろくなものを口にしていなかったから、都合1週間振りの食事だ。

最初だから「重湯」かな?と思っていたが、予想に反して五分粥に固形のおかず、それも豚肉のソテーと来たのだから、想定外の嬉しさというか驚きだ。
ただ…低残渣·全粥という表記はこれから口にするものを前にして気が滅入る…

「残渣」…残り物って意味にも取れるし、その単語の前に「低」だから、栄養すらない残りもの…って感じがする。
まあ、医療分野独特の言い回しでそんな意味はないんだけど、食べる方はちょっとねえ…って感じだ。
絶食後一発目の食事にしてこれはちょっと切ない。

とはいえ、1週間近く絶食してればそりゃあ美味いわ。
特に味覚が鋭敏になり、ただの番茶ですら甘みを感じる。
ただ、抗生剤を点滴で入れ続けていることと、服用している種々雑多な薬の影響もあって、口の中が雑味だらけなので、絶品のポークソテーに五分粥とまでは行かなかったのは残念。
ただ、空腹は一番のソースということは実感できた。
ごちそうさまでした…。

しかし、あまりにも食べられる量が減ったのは予想外。
とてもとても300gの全粥すら食べ切れず残してしまう。
まあ、これは良い意味での予想外かも…ダイエットするには最適だもんね。