Mavic Cosmos を手に入れる

出品されてはいるものの何度となく流札され、ウォッチリストに私以外の登録がされていないロードホイール「Mavic Cosmos(マビック コスモス)」を落札した。

金額は送料を含めて1万円ほど。
古いホイールであるし金額も格安だったため、さほど期待をせずに梱包を解いてホイールを取り出すと、それなりの汚れはあるものの、ブレーキシュー面に摺動痕の全く無い未使用のホイールのように見える。

純正のクイックレバーは含まれてはいないが、希望したカンパフリーだし、致命的な振れも歪みも無い。
これは掘り出し物を引き当ててしまったかもしれない。

早速、フリーボディーの整備とクリーニングアップを行う。

Mavicのホイールは初めて整備するので、事前にGoogleで検索するが、Cosmosについての情報は全くなく、Cosmic や Aksium の整備記録ブログを参考に慎重に実施する。

まずは、反フリー側のハブシャフトに13㎜の切り欠きがあるので、そこにハブレンチを差し込んでシャフトの回転を妨げた上でフリー側のロックナットを17㎜のレンチで緩める。(ハブシャフトに5㎜のヘックスレンチを挿入して緩める方法もある)

ロックナットを取り外したら、そのままフリーボディーを引き上げてホイールから分離するが、フリーラチェットの爪がバネの力で飛び出してしまう恐れがあるため慎重に作業する。

フリーボディーとハブの状態を確認するが、やはり使用した形跡は全く無く状態の良さを伺い知れる。
しかし、組み上げの際に塗布されたであろうオイルは乾いており、長年にわたり店頭で飾られていたのか倉庫の奥で眠っていたのかと想像できる。

状態の良さを再確認したのち、各パーツをウエス等できれいに拭き取り、新しいMavic純正のオイルを、特にシールが接する部分には十分に行きわたるよう塗布しておく。

塗布後は取り外した爪とワッシャーを戻し、分解と逆の手順で組み立てを行い動作の確認をする。
シャフトを持ちホイールを回す。
低速では「キャリキャリキャリ…」…高速では「ギャワーーーーン」

カンパニョーロとは違うラチェットの音…これもまた良い。

ユニコーンのカークリームを使ってホイールを磨きながら、改めてホイールの状態を確認する。

最近の完組ホイールではあまり見られなくなってしまったダブルアイレット。

このステッカーは1998年7月製か…いやいや違うだろう…

おまけに、Made in France のステッカー。

エントリーグレードのホイールで重量も軽いとは言えないホイール。
数少ない Cosmos を紹介するサイトで「驚異的なベアリングの滑らかさと耐久性…」と絶賛していることもあり期待が膨らむ。

これまで毎日のように雨が続き、サイクリングをするにもできない日が多かったが、やっとで梅雨明けが見えてきた…。
このホイールを下ろして、梅雨明けのサイクリングを楽しんでみたいと思っている。