久しぶりにティコに行く
毎日の自転車通勤のおかげで、これまでの「ダメダメ」な走りから「もう少しがんばりましょう」の走りになってきた。
やはり、走れるようになると嬉しいもので、ここ最近は避けてきたヒルクライムに挑戦したくなり、富士宮(旧芝川町)のティコ・佐野牧場まで行ってきた。
相も変わらぬ暖冬のおかげで、出発間際まで着るものに迷いながら朝7時過ぎに家を後にし、太平洋岸自転車道を東へと向かう。
雲の間から日が射すと、重ね着した秋物ジャージでも汗ばむようになり、早々にウィンドブレーカーをバックポケットにしまい込む。
富士川を渡った東岸にある雁堤(かりがねつつみ)に着いたのは、家を出てから一時間ほど経ったのち。
暖冬とはいうものの、富士山の裾を越えて吹き下ろす北風は意外と寒く、止まっていると一汗かいた体が冷えてくる。
トイレを済ませ早々に雁堤を後にして、富士宮へ向けてゆるゆると坂を上りはじめる。
平均して3%ほどの坂を上り富士宮市に入る。
ここからは否応なしに「富士山の裾野を上っているんだな…」と自覚できる坂が待っている。
激坂といえる坂は無いが、結構足に応える坂を上り「もう一休みしたい…」と思いはじめる頃、目的地のティコ・佐野牧場に到着。
さすがにアイスを食べるのは気が引ける。
搾りたてのホットミルクで一息つく。
ああ…こんなに濃厚で味の濃いミルクを毎日飲めたらなぁ…
ミルクを味わった後は、ウィンドブレーカーを着込んでダウンヒルの開始。
芝川を経て富士川へと下る。
芝川地域にはお寺が点在する。
それも日蓮宗のお寺が多く、他宗派のお寺はそう多くない。
地理的に日蓮宗の総本山である身延山久遠寺が近いこともあって、その影響が強いのかもしれない…。
そんな日蓮宗のお寺の多い地域の中にある曹洞宗の「恵日山千光寺」で少々休憩する。
朱色の仁王門と本堂が初冬の里山に目立っている。
応永年間(1349~1428)に創建された由緒あるお寺で、寺紋が「丸に蝶」
平家の落人伝説のあるお寺で、入水したという平維盛が実は入水せずにこの地に移り住んだという伝承があるそうだ…。
この場所から数キロ下ったところには「織田信長の首塚伝説」の伝わる「西山本門寺」がある。
調べてみるとこの地域にはおもしろい言い伝えが数々残されているかもしれない。
黄色く色づいた銀杏を横目に見ながらペダルを回し、芝川駅の脇から富士川沿いの県道に出たあとはひたすら川沿いを下っていく。
いつもの「富士川」の看板を写真に収め、富士川河口からは来た道である「太平洋岸自伝車道」を西に進み自宅へと至る。
本日の走行距離…約90キロ
親の介護の関係でGoToトラベルを利用した遠出をすることはできないが、午前中の数時間でもペダルを回し、いい汗をかいて自転車に乗れば、日ごろの憂さもイライラも飛んで行ってしまう。
人ごみでコロナの心配をすることもないし、GoToトラベルならぬ「GoToサイクリング」は、私にとって精神と体の健康を保つ特効薬だ。
ディスカッション
コメント一覧
こんにちは
ヒルクライムお疲れさまでした。
富士山きれいに見えますね。うちから見える富士山は多分反対側だと思いますが、ここの所で一気に白くなった気がします。
ほっとミルク美味しそうですね。\(^o^)/
写真を見ると景色が良くて楽しそうですね。
私。。最近バタバタしてて。乗れてません。
この間の日曜は時間が有ったのですが、寒さで挫折しました(^_^;
こんなじゃダメですよね。
しげさん、コメントありがとうございます。
静岡側から見る西向きの富士山は全く雪が無く、御殿場側の東側の富士山には雪が積もっていて、東と西で全く表情が違うツートンカラーの富士山になっているようです。
最近は、暖冬の影響からか富士山の雪化粧はだんだん遅くなっているのですが、12月にこのような状態の富士山は50数年住んでいて初めてかもしれません。
今回訪問したティコは富士市芝川というところにあるのですが、その名の通りの「芝川」沿いにある里山で、田んぼもあり歴史のあるお寺もあり造り酒屋もありのなかなか良いところです。
隠居後はこの土地に暮らしてもいいかなぁ…なんて思っています。
ティコのミルクは生乳品質改善の最優秀賞を取っているくらいの品質の良さでぜひとも試していただければと思います。
確かに濃くておいしいですよ…。