入所施設を探す
母親の介護が結構大変になってしまい、このままでは私が倒れるだけでなく家族が崩壊してしまう危惧がある…ということもあって、母の入所施設を急遽探し始めた。
大変だ…とは言え、まだ在宅介護を諦めたわけではないので、終の棲家となる老人ホームを探すのではなく、在宅に戻るのを前提とした老健(介護老人保健施設)を探している。
要は、一ヶ月なり二ヶ月なり老健で生活をしてもらい、その間に今後の介護の方向性を再度決めなおし、私一人に負担がかからないような体制を整えようという腹づもりだ。
市内には老健が数施設あるのだが、老人ホームに比べて数が少ないからほとんどが入所待ちとなっていている。
仮にすぐに入れる所があったとしても、母に合った施設でなければ、本人にとっても家族にとっても良い結果を生みはしないから飛び付くことはできない。
どういう施設を選ぶか…結構頭を悩ませる。
複雑な老人保健制度のおかげで、「老健」と一括りしてもいろいろなタイプがある。
経営母体は老人ホームなどと違って医療法人のみなんだけれど、地元に根ざした医療法人なのか、全国展開で老健を開設している他の地域の医療法人なのか…。
部屋は一部屋に複数のベッドがある「多床室」なのか「個室」なのか…。
「従来型」という病院の病室みたいなものなのか、「ユニット型」という10人程度を一つのグループにしたものなのか…
私なら個室で少人数のユニット型一択だけれど、年寄りにとっては「個室は寂しい…」ということもあるので、必ずしも個室がいいわけじゃないから難しい。
あとは、施設の古さや立地、リハビリの頻度、食事の内容、リクリエーション、一日における生活の流れ、職員の態度や接し方などなど様々な要素があり、なかなか「これだ！」というところは見つからない。
こうなると最後は「直観」が決め手となりそう…。
施設が新しく設備も立派なんだけれど「ここはやめたほうがいい…」と感じることがある。
匂いなのか、雰囲気なのか、それとも明るさなのか…何かわからないけど、見学した中でも「ここはナシだな…」と思うところがあったのは確かだ…。
そう感じたところは即リストから除外だ。結構この感覚って侮れない。
あとは利用料などお金に関わることもあるからなおさら難しい…。
まあ、終の棲家を探すわけでゃないから少しは気楽に考えてもいいかもしれないけれど、本当にこれでいいのか…入所せずに済む方法は無いのか…母の気持ちを無視してるんじゃ無いのか…と逡巡してしまうのが正直な気持ちだ…。
とりあえずは良さげな施設の入所待ちの申し込みだけしておくか…。
その間に考えよう…。
