母…老健に入る

入所申し込みをしておいた老健から入所許可の連絡があり、入所のため母を車で送って行った。

道すがら、「どこに行くの…私は聞いてない…そんなところ行きたくない…」などと文句を言ってはいたものの、いざ着いてしまうと親しげに職員さんと話をしていて、あれほど文句を言っていたのが嘘のよう…。

聞くところによると、皆さんそんな具合らしい…。

老人保健施設…
老人ホームとは違いリハビリをして自宅へと戻るための施設。

本音を言えば、終の棲家となる老人ホームに入所させようかとも思っていた。
入所させてしまえば私の介護負担も軽くなるし、心置きなく仕事ができ自分の人生を取り戻すことができる。

しかし、本人が自宅で過ごしたいという希望を無下に打ち砕くのも気が引けたし、何より「家に戻りたい…戻りたい…」と言いながら、老人ホームで最期を迎えた叔母の姿が目に焼き付いており、終の棲家に入れるという選択肢を取ることができなかった。

リハビリをして家に戻る…
94歳の年齢からして、いくらリハビリをしたところで歩けるようになるわけではないし、一人で用足しができるようになるわけではない。

しかし、職員さんやリハビリの方、そして他の入所者さんと接することで、ここ最近落ち込んでしまった母の気持ちが少しでも前向きになれば、体が動くようになる事にも増して本人にとって一番必要なリハビリだと思う。
それが一今回入所してもらった目的でもある。

これから1か月半から2か月、ここで過ごしてもらい、母はリハビリをし、私は退所後の介護体制を構築しなければならない。

自宅での終末期を迎えるための準備は覚悟がいるだろうし大変だろう…。でも、それが今の私としてできる精いっぱいのこと…

時はクリスマス…こんなことがクリスマスプレゼントにはならないだろうが、母が望む家での生活をプレゼントできるようにしてあげよう…。

 







介護

Posted by chariketta