検査入院についてまとめてみた
下垂体の機能低下についての診断は出たものの、体調不良の根本原因は先送りとなってしまった今回の検査入院。
この入院生活についてまとめてみた。
病院に入院したのは7月上旬の日曜日。
入院してすぐ24時間の畜尿検査が開始となる。ひたすらおしっこを容器にためる検査で、一日のコルチゾール排出量を調べるものだ。
翌日からは本格的な検査。
まずは朝一番に採血をし、ドクター(研修医)の詳しい聞き取りと触診、その後肺活量の検査。
触診では曲げたり伸ばしたりした手足をつかんだドクターと力比べしたり、ハンマーで膝や肘を叩いての「深部腱反射検査」そして握力計を使っての握力測定。
左…25キロ
右…27キロ
以前は50から60キロは軽く握れたものの、まさかこれほど落ちているとは…
そして、ふくらはぎと太ももの周長測定
左…太もも=45㎝ ふくらはぎ=36㎝
右…太もも=48㎝ ふくらはぎ=39㎝
これもまた見るからに細くなっている。
細くなっているだけならまだしも、筋肉が落ちてぷにょぷにょだから悲しくなる。
入院二日目は翌日からの検査に備えての点滴ラインを確保して終了。
三日目は「迅速ACTH負荷テスト」から始まる。
朝食を抜いてベッド上安静にしたまま、ACTHとよばれる「副腎皮質刺激ホルモン」を注射し、副腎からコルチゾールが分泌されるかどうかを調べる検査だ。
コルチゾールの分泌不良が、それを分泌する副腎にあるのか、分泌を指令する下垂体にあるのかを識別するためのモノ。
特に頭痛がしたり気持ち悪くなったりすることはなく、私の場合ACTHを注射された直後に体がポッと暖かくなり、体の起動スイッチがONになったような感じを受けた。
ただ、その動き出した感じは検査後すぐ消失してしまった。
試薬投与後、30分・60分に採血をして終了。
その後シャワーを浴びたらどっと疲れが出てしまい寝入ってしまった。
三日目はこれで終わり。
四日目は「三者負荷試験」を行う。
三者負荷試験…視床下部から下垂体に放出される「黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)」と「甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)」「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)」を注射して反応がどうなるかを見る検査だ。
黄体ホルモンの場合は男性ホルモンや精子形成に関するホルモンの分泌。
甲状腺刺激ホルモンの場合は甲状腺の働きや男性の場合性欲に関するホルモンの分泌。
副腎刺激ホルモンの場合は昨日やった「迅速ACTH負荷テスト」の上位検査
これもただ寝ていればいいだけなのだが、試薬を注射したとたん、頭が痛くなり心臓の鼓動が早くなり、背中まで痛くなるという始末。
ほんの数分だったけど結構きつかった。
試薬を注射してから、30分・60分・90分・120分に採血をして終了。
その後。造影剤を注射しての頭部MRIを撮影して四日目は終了
五日目は特にこれといった検査もなく、これまでの検査の結果をドクターが伝えに来る。
結論から言えば「下垂体副腎不全」なんだけど「疑い」が付く。
というのも、下垂体の機能が低下しているのは検査結果上間違いないのだけれど、当初示された極端なコルチゾールの分泌不良は認められず、どちらかといえば「機能が悪くなってるなぁ…」という感じらしい。
また、MRI上も明らかな病変が無く、確定診断まで取っていけるほどのエビデンスにかけるとのことだ。
そのため、しばらくの間「コートリル」というステロイドを飲んで回復の兆候が出るか様子を見るとのことだ。
ただし、筋肉の痩せや握力の低下に見られるような急激な筋力低下の説明がつかないとのことで「神経内科」にも受診することになってしまった。
看護師さんが「内分泌系の病気は日によって体調のホルモン分泌の状態も異なるのてはっきりするまで時間がかかりますよ…」と言っていたが、図らずもそうなってしまった。
体調も優れないし今後の生活もあるから、一回の入院で早いところなんとかしてほしいと言うのがこちらの偽らざる気持ちなんだけど、診療報酬やらと言った大人の事情で退院、そして別の診療科の外来で診察ということらしい。
何だかふりだしに戻らされた感じだ。
仕方ないといえば仕方ないけど、もう少しなんとかならないものだろうか…
さて、今回の入院による検査結果を一覧にしておこうかと思う。
一応記録としてね…。
異常値判明時の血液検査結果 | |
コルチゾール(正常値=7.07~19.6) | 1.80 |
ACTH(正常値=7.2~63.3) | 15.0 |
24h畜尿検査 | |
尿中コルチゾール(正常値=4.3~176) | 38.0 |
ACTH負荷試験結果 | (正常値=18以上 増加量=5以上) |
コルチゾール(0分) | 5.28 |
コルチゾール(30分) | 19.64 |
コルチゾール(60分) | 22.06 |
三者負荷試験結果 | |
TSH(甲状腺刺激ホルモン)負荷前 | 0.53 |
〃 (30分) | 5.20 |
〃 (60分) | 4.38 |
〃 (90分) | 3.44 |
〃 (120分) | 2.64 |
ACTH(負荷前) | 12.2 |
〃 (30分) | 22.5 |
〃 (60分) | 23.8 |
〃 (90分) | 12.1 |
〃 (120分) | 10.7 |
コルチゾール(負荷前) | 4.12 |
〃 (30分) | 14.23 |
〃 (60分) | 10.74 |
〃 (90分) | 7.21 |
〃 (120分) | 5.54 |
LH(黄体形成ホルモン)負荷前 | 4.97 |
〃 (30分) | 34.62 |
〃 (60分) | 29.25 |
〃 (90分) | 28.71 |
〃 (120分) | 23.87 |
FSH(卵胞刺激ホルモン)負荷前 | 7.38 |
〃 (30分) | 13.54 |
〃 (60分) | 13.50 |
〃 (90分) | 13.85 |
〃 (120分) | 13.79 |
プロラクチン 負荷前 | 7.59 |
〃 (30分) | 57.3 |
〃 (60分) | 36.3 |
〃 (90分) | 23.9 |
〃 (120分) | 16.5 |
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