桜えび

2019年5月30日

地元の由比では単に「えび」と呼ぶ「桜えび」。
ほとんど漁獲がない状態のまま、休漁期間開始の6月を前に出漁をやめてしまった。 漁の打ち切りを検討している。
桜えびだけでなく、シラスまでも不漁が続き、本来なら停泊しているべきではない漁船が波止場にたくさん係留されている。

なぜ獲れなくなったのか…
黒潮が蛇行している影響で水温が低いからとか水質汚濁が原因だとか…色々と取りだたされてはいるものの、本質的な原因はわかっておらず、こればっかりは桜えびに聞いてみなければわからない状況で、「どうしていいやら…」とお手上げ状態に陥っている。

船が出ないのだから自ずと町も閑散となり、多くの人で賑わう「浜のかきあげや」も休業している。

「浜のかきあげや」の休業も問題だが、中には閉めてしまったお店まであり、不漁の影響は「桜えび食べられないね…残念!!!」など言っているだけではすまされないほど「のっぴきならない事態」となっているようだ。

桜えびよお前もか…

桜えびが食べられないからと言って日ごろの食卓に影響を及ぼすものではない。
しかし、にほんうなぎが絶滅危惧種となり食卓に上りにくくなったように、これまで当たり前のように食べていた桜えびまでもが遠のいてしまうなると、日本の食文化が先細り…いや、喪失の危機に瀕しているて言っても過言でもない気がする。

このまま日本近海の水産物は、庶民の口にはできないモノになっていくのか…。

あぁ…桜えびの炊き込みご飯が夢に出てきそうだ…。

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