退院…大腸憩室炎まとめ
突然の入院となってしまった大腸憩室炎の治療をほぼ終えて、都合1週間の入院生活が無事終了した
2ヶ月前に心臓のカテーテル手術をしたその病院に、病名が違うとはいえこうも早く戻って来るとは思わなかった。
自分の体の劣化度にやるせない気持ちになる。
せっかくだから今回の入院についてまとめておこうと思う。
大腸憩室炎…詳しいことはより詳しく正確なサイトがたくさんあるのでそちらサイトを参考にしてほしい。
「いち患者」がいろいろ書くより正確だと思う。
お恥ずかしい話しだけど、この病気に罹ったのははじめてではない。
3年近く前に行きつけの開業医で「大腸憩室炎かも…」ということで抗生剤を貰って治療し、その後の大腸内視鏡検査で憩室があるのを確認したという経緯がある。
その時は入院するような重症にはならなかったが…。
それ以降、お腹の調子を崩さぬよう気を遣っていたつもりなのだが、今年に入っての母の入院、私自身の心臓の不具合からの入院·手術、親の介護、起業の準備などなど、様々なストレスに晒され再び発病してしまったと思われる。
気持ち悪さに始まり、お腹の張り、食欲不振、そして左下腹部の痛みから38度を越える発熱。
運悪く三連休に重なってしまった事と、老親を置いて救急車で運ばれる訳にはいかなかったため、治療するタイミングを逸してしまって大腸憩室炎から腹膜炎を起こしてしまった。
上のCT画像に見られるように、大腸の外側にぷくぷくと膨らんでいる部分が憩室で、そこのどれかが炎症を起こし、それに引きずられて腹膜の一部も炎症を起こしたとのことだ。
なお、入院時の血液検査による白血球数は95(正常値=35~90)。炎症反応(CRP)は9.97(正常値=0.0~0.3)。
連休中にほぼ絶食に近かったため脱水症までおこしていた。
診察後即入院。絶食して抗生物質を点滴投与する治療が始まった。
ソリタ T3 輸液…維持液
スルバシリン 3g…抗生剤
維持液のおかげでお腹がすくことはなかったが(お腹が痛みや発熱で空腹どころではなかったが…)、入院翌日の朝、スルバシリンによる副反応(発疹と皮膚のかゆみ)が生じ、セフメタゾールNa 2gを一日3本投与に変更。
とにかく、お腹を空にして消化器を休めるのと同時に抗生剤を投入して炎症を鎮めるのが治療の大筋。ひたすら点滴を入れ安静にしているだけ。
固形物は一切ダメ。お茶か水、スポーツドリンクなどなら口から摂ることができる。
日ごろはスポーツドリンクなどまったく口にしなかったが、この時ばかりはとても甘露な飲み物に感じた。
入院の翌日には徐々に痛みが鎮まり、発熱も37度少々に下がる。
入院3日目には下腹部にシクシクした痛みを覚えるほどになり、発熱もほぼ終息。血液検査の結果を見て、4日目にして初めて食事の提供となる。
提供された食事は「低残渣食」と呼ばれる名前からしてがっくり来る食事で、残念ながら「久しぶりだから旨い!」というほどの感動は全くなかった。
とは言え、おかずも含め流動食かと思っていたが、ポークソテーが添えられていたのは感動だった。
食事がとれるようになれば維持液の点滴は外れ抗生剤のみの投与。
あとは抗生剤の効果で良くなるばかり。
朝起きて点滴→食事→点滴→食事の繰り返し。病棟内のみの移動しか許可されていないので売店での買い食いもままならず…まあ、ダイエットには最適だろう。
大腸憩室炎の原因となる大腸憩室の生成は原因不明と言われているが、食生活の西洋化や肥満などの生活習慣の関係が取りざたされている。
御多分に漏れず私自身肥満と言っていい体形で、高脂血症・高血圧などの生活習慣病も抱えている。
主治医からは食生活の改善が必須との話を聞かされており、栄養士による「栄養指導」を入院中にするよう指示されてしまった。
この入院中で一番参考になったのがこの栄養指導ではないだろうか。
どのように食べるか…どのようなものを作るか…
ダイエットという意味もあるが、憩室炎を再発させないための食生活がわかったことは大きな収穫だと思う。
入院して一週間。
血液検査の結果は白血球数…69、炎症反応(CRP)…0.31 とほぼ正常値になり「もう退院していいでしょう」ということで、最後の抗生剤を点滴して退院と相成った。
この記事を書いているは退院して二日目。
もちろん再発の兆候はなく健康に過ごしているが、今後再発させないためにどうするかを考えている。
肥満の解消はもちろんではあるが、憩室炎を引き起こす便秘をいかに防ぐか…。
やっぱりいちばんは食生活の改善かもしれない。
できるだけ加工食品を避け年相応の量で食べる。食物繊維を意識して摂り、腸内フローラ(腸内環境)をよくするため発酵食品を摂る。そして、無理をしない程度の運動を継続する。
ありふれたことかもしれないが、そんな地味な対策が何に対しても一番だということだ…。
今回の入院で予想以上に体力が低下してしまった。
歳を取ると入院すること自体が短命のリスクとなるとよく言われる。
それほどの歳でも無いが入院するよりはしない方がいい…長生きは望まないが健康に老いたいものね…。
ディスカッション
コメント一覧
こんにちは
退院おめでとうございます。
治療経過も順調だったみたいで良かったです。
栄養指導受けた事ありますが、実施はなかなかに大変そうですね。
入院すると。。との所、たかが数日だったのになんか実感できちゃいました。
今日、日週間ぶりに出勤しましたが、通勤だけでヨレヨレになりました(^_^;
お互い、無理せず体力をつけましょう!
しげさん、コメントありがとうございます。
大腸憩室炎は便秘になることが非常に発症のリスクをあげるということで、私の場合は膝の痛みを抑えるために痛み止めを飲み続けていたのがリスクファクターだと思います。
痛み止めを飲むと便秘になりやすく、それを解消するために便秘薬を飲むの繰り返しだったのが悪かったと思います。
とにかく、手術などということにならず安心しました。
今後は再発をさせないように日常生活を変えていかなければなりませんが、栄養指導での話ほど簡単ではなくそれはそれで大変な感じです。
とにかく、入院生活は体力を奪いますよ。
上げ膳据え膳の上、生活の範囲はベッドの周辺だけで、歩くといえばトイレまでの数歩ですから、体力が落ちるのは当然と言えば当然かもしれませんね。
手術などが加わると、これまた輪をかけて体力が落ちてしまいますから、中年以降はむやみに入院などできません。
あとはいかにして体力を戻すか…これもまた大変ですね。
お互い頑張りましょう!!