自転車安全整備士・自転車技士の試験について Vol.1 概要と試験申込み

2023年10月23日

無事に合格した自転車安全整備士と自転車技士の試験。
せっかくの機会ですので私が行った試験対策などをまとめておきたいと思います。
これから受験する人の参考になれば嬉しいです。

自転車安全整備士と自転車技士。
いずれも「自転車の組み立て整備」に関する資格です。
似たようなものですが、各々の資格管理団体が異なるが故に資格そのものの目的が異なります。

・自転車安全整備士は自転車の点検整備と安全指導
・自転車技士は自転車の組み立て、整備、点検

乱暴に言ってしまえば…
自転車安全整備士は世に出た自転車…既に使われている自転車の品質を維持するための資格
自転車技士は世に出る前の自転車…お客さんが手にする直前までの自転車の品質を確保するための資格…とでも言いましょうか…。

いずれの資格もこれが無ければ自転車の整備や組み立てができないというものではないのですが、自転車を扱う人ならば対外的信用を得るためには、最低限保有していてほしい資格です。

詳しくはこのサイトを参考に…詳しくまとまっています。

これら資格の受験ですが、申し込みには2年以上の実務経験が必要になります。
受験申し込みの際に職場名・勤続年数などを申告しますが、同時にそれを証明する人の氏名などの情報も申告しなければなりません。

現在在職中の人であれば職場の責任者に証明者となってもらえばOKです。
しかし、私のように「過去に勤めていた…」など、現職が自転車業でない人の場合は「勤務していた事実を証明できる人=家族」でもよいとのことです。
私は家人を証明者として申告しました。

実務経験の確認を実際にしているのか定かではありません。個人的意見ですが、結構「ザル」という感じがぬぐえません…。
この点は民間資格ゆえの緩さなのかもしれませんが、資格条件をうたっている以上もう少し厳格でもよい気がします。

6月に始まる受験申し込みを無事行うと、1か月ほどしてから受験票や受験心得など書類一式が届きます。
届いた受験票には早めに写真を貼っておきましょう。

また、同封されている受験心得には試験に関する重要な事項が書いてあります。
隅々までしっかりと目を通しておきましょう。

受験申し込みが完了し、受験料(これが高い)を払い込んだら、実技試験用の自転車と筆記試験用の教材を手に入れる必要があります。

実技試験用の自転車は、チェーン店に勤務している人なら会社を通してそれ用の自転車を安価で購入できるかと思いますが、それ以外の人は各自手配することとなります。

自転車を手に入れるのは受験票が届く前だと思いますので試験主催団体のWebサイトにアップされた「受験者心得」をダウンロードして、それに記載された仕様に適合した自転車を入手します。

ブレーキの形状、スポークの本数、ハンドル形状、シフトの段数、自転車の大きさなど結構細かい指定がされています。

仕様が異なる自転車では試験すら受けさせてもらえませんので注意が必要です。
今回も何人か仕様違いで一発不合格となった人が見受けられました。

26インチのなんちゃってマウンテンバイクを試験会場に持ち込んでいる人が多かった(某チェーン店かな…)ですが、私の場合は「クロスバイク」「サイドプルブレーキ」「ダブルウォールリム」の自転車を選びました。

こればかりは日頃扱い慣れている種類の自転車を持ち込んだ方がいいでしょう。

さて…試験の申し込みも無事に済んだ…自転車も手に入った…筆記試験用の教材(テキストや過去問)も手に入った…
となれば試験対策です。

試験対策については記事を改めて筆記試験と実技試験に分けてアップします。
筆記試験についてのページはこちら>>>