自転車安全整備士・自転車技士の試験について Vol.2 筆記試験対策

2023年10月23日

先の記事で自転車安全整備士・自転車技士試験の概要と試験申し込みについて簡単にまとめてみました。
ここでは「筆記試験」に関する対策などをまとめておこうと思います。

整備士と技師とふたつの資格があるのですから、当然ながら筆記試験も2種類あります。
試験問題は似ていながらも異なる内容が出題されるため、各々の試験対策はしっかりしておく必要があります。

まずは自転車安全整備士・・・
こちらは自転車を継続して安全に乗るための整備やサービス提供を目指していますので、試験問題は自ずと自転車の整備だけでなく、交通法規や安全に自転車に乗る方法、TSマークに関する法律や運用方法·その内容など、幅広い範囲から出題されます。

出題問数は50問。7割以上の正答で合格です。

教材は日本交通管理技術協会から1300円ほどで一式購入できますが、残念ながら過去問集は発行されていません。

しかし、同協会から過去2年分の過去問PDFデータがダウンロードできますので、それを活用することになります。

過去問は2年分しかアップされませんから、年度変わり前にダウンロードしておいた方がいいでしょう。
年度が変わると古い分のデータは削除されると思います。

次に自転車技士試験です。
こちらは自転車の組み立てや整備に重点を置いた資格になりますので、自転車にかかわるJIS規格で定められた組み立てに必要なクリアランスや強度、自転車の構造など専門的な知識を問われます。

常に自転車をいじっている人や深く興味を持つ人であれば直感的にわかる問題ですが、手ごわい問題が多いですし計算を要する問題もあります。電卓(普通の電卓)は必須です。

出題問数は20問。こちらも7割以上が合格となります。

教材は3年分の過去問をまとめた過去問集と整備マニュアル(教本)が日本車両検査協会から5000円ほどで購入できます。
値は張りますが、JIS規格は頻繁に変わることもあるため、最新の教本を入手した方がいいでしょう。過去問は必須です。

教材がそろった後はひたすら過去問を解き、間違えたところや疑問に感じたところを教材やネットで調べ理解する。これをひたすら行います。

正直なところ、これ以外に合格のための策はないと思います。

気を付けてほしいのは、自転車安全整備士と自転車技士で数値や整備方法に違いがある事です。

たとえば、ブレーキの制動について、自転車安全整備士の場合は乾燥路で時速10キロの場合3m以内で停止(普通自転車の場合)と書いてありますが自転車技士の場合は乾燥路で時速25キロの場合、両方のブレーキを使って7m以内となっています。
混同しないようにしてください。

人によりますが、試験の2か月前から毎日1時間ほど受験勉強を行えば十分だと思います。

あとは落ち着いて本番に臨めばOKです。

次は実技試験について説明したいと思いますが、その記事はまた改めて…。

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