敢えて意見を言わせてもらう

政治的な事をこのブログで表明することは避けていたけど、今は敢えて意見を言わせてもらう…

10月7日のテロを端緒に始まったイスラエルとハマスとの武力衝突…今やイスラエルの一方的な虐殺となってきている。

この惨状を見るにつけ、数年前に知り合ったあるイスラエル人の話が蘇ってくる。

「アラブの連中は汚い…どんどん増えていく…邪魔だからイスラエルから追い払えばいい…」

彼の思想が極右寄りなのか中道なのかはわからないが、多くのイスラエル人はそう思っていると言っていた。
事実、人を人とは思わないようなイスラエルの攻撃を見ると、その考えはあながち間違いではない気がしてならない。

ポグロムからホロコースト、それ以前の長きに渡るユダヤ人迫害の歴史を経て、今や迫害されてきた側が迫害する側になっている。
かつて土地を追われたユダヤの人たちが入植という形でパレスチナ人の土地を奪っている…。

何という皮肉であろう…。
ユダヤ側の2000年にも及ぶ遺恨が、我々日本人には到底理解できない考えを、そのDNAに埋め込んでしまったのかもしれない。

しかし、だからといって今イスラエルがやっていることが許されることではない。
いくら過去のユダヤの悲劇を語ったところで許容されるべきことでもない。

いつの日か「あの時絶滅させておけばよかったのに…」と言われないよう、自らの感情を抑えた行動をイスラエルには希望すると同時に、周りの国…特にアメリカにはイギリスが過去に起こした二枚舌外交を繰り返さないよう期待する。

一個人が個人的なブログでこのような事を言ったところで、世界の流れは何ら変わらない。
しかし、本当の意味での民主主義の存在が試されている今、一個人であっても小さなさざ波を起こすことが必要な時が今だと思う。

だからこそ敢えて意見を表明させてもらった…。
反対意見ももちろんあるだろう。でも、それもまた個人の大切な意見。見て見ぬふりだけはしないでおこうではないか…。

 







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Posted by chariketta