フェリー撤退…もったいない
2017年10月にフェリーを利用した…寒かった記憶しかない。
私の街には西伊豆の土肥までを結ぶ定期運行フェリーがある。
地元では有名な創業200年を誇る物流会社を祖とするグループ企業の一つが運営している。
その運営会社が、突如、来年(2019年)3月で運営から撤退すると発表した。
ありゃりゃ…県道を一企業の理由でやめちゃうのかい…。
もったいない話しよのぉ…
以前、西伊豆サイクリングの帰途、このフェリーを利用したことがあるのだが、確かに利用客は少ない。
素人の私でも、これで大丈夫かな?と訝しく感じるほどの乗船率だった。
しかし、県が県道と認定するほど力を入れていることに加え、市も新しいフェリー乗り場をJR駅近くに整備しようと動き、最近では海外からのクルーズ船入港によるインバウンドで街全体の評価が高まり、「さあ、これからここを観光の起点としよう!」と盛り上がっている最中に「儲からないからやーめた…」は、時流を読めない愚か者の発言としか思えない。
だからあなたは嫌われるのよ…
我が街には、このフェリーを運行する会社の母体である物流会社を含め、そのグループ全体を嫌っている人は数多い。
中にはやっかみ半分で嫌っている人もあるだろうが、「あそこの会社は何でもかんでも手を出すが、全部中途半端…地元から吸い上げるだけ吸い上げ、自らが太ることしか考えていない…料金は高いしサービスは悪い…」などなど…。
辛辣な意見が大半を占め、我が町が発展しないのはこの企業がのさばっているからだと言う人は多い。
私もそう思う。
お察しの良い方はどこかわかると思う…微妙に傾いているのは気のせいか?
資源を生かせない我が地元
そもそも、この駿河湾を横切るフェリーは田子の浦発着のものが始まりで、15年ほど前に我が街発着に変更した経緯がある。
田子の浦と言えば公害問題。ヘドロで有名。あまり良い印象は無い。
フェリーの発着場所が移ったあと、皮肉にも田子の浦は富士山の世界遺産登録を追い風に「田子の浦しらす」で人気の活気あるスポットとなった。
それに反して、我が街では、わざわざ移したフェリーをうまく活用出来ずに「撤退」を言い始めている。
○○とハサミは使いよう…
せっかくあるフェリー航路。
車をただ運ぶだけでなく、歩行者やサイクリストも積極的に受け入れたり、交通の便がまだまだ良いとは言えない西伊豆の物流を担うなど、そんな視点を変えたアプローチが見つかれば、もっともっと今ある資源を生かせるのではなかろうか…?
もしかしたら、周りがイケイケでいるときに辞めると騒ぎ出し、県や市から補助金を引き出そうという算段なのか…
そんな悪知恵に頭を使っていたりして…あの会社ならやりかねない。
図星かも…。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません