SOMECのクランクを交換

Power+のフレームを手に入れたことで、SOMECに付いていた「Super Record」のクランクをそちらに回すこととなり、SOMECの新しいクランクを入手する必要が生じてしまった。

ヤフオクで新品の「CENTAUR」10速の新品クランクが超格安で入手できたので、早速組み換えを行った。(10速のクランクやチェーンリングでも問題なく11速で使うことができる)

まずは、チェーンリングを52Tに変更しなければならない。
スーレコについていた「ストロングライト」のチェーンリングを取り付けようとしたのだが、チェーンリング取り付け穴の径がカーボンクランク用の小さい穴のため、純正のチェーンリングナットでは取り付けができない。
取り付けできる手持ちのナットが無いため、以前リングの歪みのためお蔵入りとなってしまった「TA」のチェーンリングを引っ張り出してクランクに取り付ける。
(TAのチェーンリングは取り付け穴の径がアルミクランクでも付けられるように大きくなっている)

チェーンリングの取り付けが完了したら、BBカップをパワートルク用の物に付け替えなければならない。
カンパのBBカップは緩み止めを塗布するように指示されているが、私はこれまで一度も付けたことはない。
固着防止のグリスを塗り、既定のトルクで締めるだけ。
それでも、これまで一度も緩んだことはない。
今回も同様に作業する。

両側のBBカップを取り付けたら、クランクシャフトとカップ内側にグリスを塗り、ドライブ側のクランクを挿入する。
いっぱいまで手のひらで叩いて押し込んだら抜け止めのクリップを取り付ける。

反対側に飛び出したシャフトにグリスを塗るが、私はワコーズの焼き付き防止剤(アンチシーズ)を少々塗るようにしている。
まあ、焼き付いたりするほどの熱がかかる場所でもないしそれほど強い力が掛かるわけでもないが、ボトルのドリンクや雨による水濡れしやすいところなので、錆による固着防止にはグリスだけより効果的かもしれない。

スプリングとダストシールを取り付ける。

クランクの位置関係を確認しながら反ドライブ側のクランクを挿入し、ワッシャーを忘れずに入れて固定ナットを12mmの六角でグリグリとねじ込んでクランクを圧入…。
ねじ込みができなくなったところで、グイッと力を掛けて固定。

これまで何度となくパワートルクのクランクを取り付けているが、ウルトラトルクのクランクに比べるとクランクの回転がとても重い。
クランクを圧入するまでは動きがさほど重くないのだが、圧入したとたんに重くなり「クルリ」とは回らない状況となる。

原因はこの反ドライブ側のダストシールにあるようで、カップとシールの摩擦抵抗が悪さをしている。
もう少しダストシールの径が小さければ良いのだが、そうなると防水性に問題が生じるかもしれない。
回転の軽さを優先するのならダストシールを加工してもよいかもしれないが、そうなると耐久性に難が生じる可能性が高い。
軽さを取るか耐久性を取るか…。
まあ、使っているうちに回転が軽くなることもあるし一秒を競うレースに出るわけでもないので、私はあまり気にしないが、回転の重さは知らず知らずのうちに足にダメージを残すことは必至なので、このパワートルクのクランクはあまり好ましい構造とはいえないようだ。

さて、これで完成…
あとは走るだけだが、年内は走りに行けそうもないので年明けの「初走り」に取っておこう。