芝川で蕎麦を堪能するライド

そうだ!芝川で蕎麦を食べ、ダイナちゃんに会いに行こう…。

先週、先々週と走れず、少々欲求不満になりかけた2月1日。
諸々の用事を後回しにしてデローザネオプリマートで走り出した。

ここ連日の暖かさ故か、ある会社の敷地に植えてある寒桜が満開になっている。
あと2日もすれば節分。
季節は確実に春に向かっている。

庵原川を遡り、吉原を経由して和田島に出る。
日頃、短時間とはいえ三本ローラーで体を動かしているおかげか、山越えの坂道も以前より楽に上れる。
まあ、年齢も年齢なので無理をせずゆっくりとしたペースだが…。

和田島から興津川を下るように、国道52号線を走り興津に出る。
そこから進路を東に取り、慣れ親しんだ太平洋岸自転車道と県道を走って由比から富士に向かう。
富士からは1月13日に走った県道176号線を使って富士宮に至る。

今日は風がそこそこあるもの、日差しは暖かく澄み渡った晴れで富士山も間近に見える。
北風のため富士山に雲がかかってしまっているのが残念だが、それもまた富士山の表情のひとつだ。

旧芝川町の地域に入ったのは11時半頃。
大石寺の三門の前を通り、上野という地域を走り抜けて西山本門寺の黒門前に着いたのはちょうど12時。
蕎麦を食べるにはちょうどいい時間だ。

伺う蕎麦屋は、その黒門の脇にあるその名もズバリ「黒門」

地元のおばちゃん達が運営している金土日曜日に11時から14時頃まで開店している蕎麦屋で、これまで幾度となく店の前を通るものの時間が合わず、のれんをくぐることができずにいた。
今日、やっとのことでありつける。

メニューはそばとうどんで、天ぷら
・かけ・ざるが各々選べ、そばは二八とのことだ。

サイクリング中ということもあってサッパリと済ませたく、ざるそばの大盛を頼む。
待つことしばし…。

結構盛りのよいおそばと、付け合わせの煮物・一口大のおにぎり・お新香が添えられたお膳が運ばれてきた。

結構なボリュームがあり、普通盛でも良かったかもしれない。

おばちゃん達が打っているそばだけあって、そばの太さはバラバラ。
だけど、腰がある麺でそばの香りも良く素朴な田舎そばといった感じだ。

やはり少し多かったものの、とろりと濃厚な蕎麦湯を含め、あっという間に間食…ごちそうさまでした。

「おいしかったです…また寄りますね…」と挨拶をして、芝川の河岸段丘を下り富士川沿いの県道10号線に出る。

ここからは内房から静岡市宍原に至る県道75号線をひたすら上る。
富士川沿いから内房のダイナ橋辺りまではダラダラとした上り坂。

ここまではラクラク走り、ダイナ橋のたもとに座っている「ダイナちゃん」を写真に収める。

何故にダイナ橋なのか…

昭和28年のダイナ台風により橋が流され、新しくかけ直した際にその台風の名前を拝借したとあるサイトに書いてあった。
災害の教訓後世に伝える意味の名前だったのだ。

一休みしたのち、再び自転車にまたがる。
ここから国道52号線との合流まできつめの上りが続く。
徐々に勾配が増し、合流点手前1キロは55歳のおじさんにとって「心臓破りの坂」の如しだ…。

国道52号線にたどり着けば、あとは興津まで下り勾配が続き、汗冷え防止のウィンドブレーカーを着込んでのダウンヒル。
中部横断自動車道が一部開通したことにより以前に比べ車の通りは格段に減り、連なる大型トラックにおびえながらのダウンヒルではなくなり走りやすくなった。

途中、但沼から国道52号線に別れを告げ、県道を経由して興津に至り自宅へと戻る。

104キロ、獲得標高1500メートルのサイクリングだった。