東京オリンピックのボランティア

東京オリンピック・パラリンピックのボランティアに関するオファーが届いている。

私の場合、今日の時点でオリンピックについては何も音沙汰はないが、パラリンピックの自転車トラック競技の運営についてはオファーがあり、希望する内容であることもあってそれを承諾した。

しかしだ…

ここに来て爆発的に広まっている新型コロナ…。
多くの患者だけでなく死者までもが日に日に増え、各界から中止や延期を求める声が高まっている。

IOC・JOCや政府、そして利害関係者は「予定通りの実施」を明言し、まるで今世界中で起きていることは別の世界の事であるかのように、自らの言を頑として変えようとしない。
そして、一部だと思うが、ボランティアが決まった人もまるで浮かれたようにオリンピック開催を願っている。

ちょっと待てよ…本当にこの状況を見て開催できると思っているのか…

代表選手がまだ決まっていない競技も多くあるし、試合だってできない。
外出もままならず、練習すらまともにできない選手も多い。

まだ4ヶ月あるという人もいる。
ただ、言い方を変えれば「もう4ヶ月…」そんな短い時間と練習もままならない環境でトップコンディションに持ってこれる選手はいない。
それ以上に競技の公平性を担保すらできない。

一度決めたことをやり抜く事は大切なことかもしれない。
しかし、周りの状況を顧みずに強行することは蛮勇でしかない。

経済と人の健康(命)を天秤にかければどちらが大切か語らずともわかる。

あの大戦でどん底まで落ちた経済は長い時間が掛かったとはいえ回復し発展した。しかし、一度失った人の健康(命)は回復しない。

中止しようが延期しようがオリンピックは無くなりはしない。

皆が皆、全力を出し楽しみ、感動できるオリンピックにしたいではないか…。
そんなオリンピックに参加したいがため私はボランティアに応募した。

この7月に、多くの懸念や反対の声を無視して本来の目的たるオリンピックが開催できるのだろうか…。
祝福されないオリンピックなら、私はボランティアを辞退ではなくボイコットする。