久しぶりのサイクリング

2月8日に出掛けてから2ヶ月。
世の中は新型コロナ禍の影響で大きく変わってしまった…。

多くの国では都市の封鎖やら外出規制が当たり前となり、我が日本でも緊急事態宣言がいつ出されるかと気が気でない状況に陥っている。

そんな時にサイクリングなどと寝ぼけたことではあるが、今のところは戸外での運動は認められていることもあって、できるだけ短い時間である事を言い訳に久しぶりのサイクリングに出掛けてみた。

場所はいつもの富士川。
できるだけ他人への接触が無いように、コンビニでの休憩も無し…。

ただひたすら走るだけだが、本当に久しぶりということもあって苦痛には感じない。

ただ、落ちてしまった体力と2キロほど増えてしまった体重のため、息は上がり腿の筋肉は悲鳴をあげる…弱すぎ…。

途中、桜の写真を収めるのを口実に休みを入れ、息を整える。
やっとで咲いた桜も、このコロナ騒ぎで愛でる人も無く、寂しげに花を散らしている。

目に見えない小さなウィルスに、私たちの健康だけでなく経済活動・社会生活まで混乱を来している。

これまで人類が作り上げてきた文明がウィルスに負けることは無いとは思う。
でも、今私たちが陥っている状況は、一歩間違えれば負け戦となりかねない危うい綱渡りの状態にしか見えない。

地球上に君臨し我が世の春を謳歌してきた私たち…その立ち位置は何か大きな間違いを含んでいた…。
新型コロナウィルスはそんな私たちに厳しい手段で警告を与えられているとしか思えない…。

この災いが過ぎ去ったのち、私たちは何を得、何を失っているのだろうか…。
正直なところ、あまり良い想像は浮かんでこない。

人気の無い桜のたもとで、花吹雪にまみれながら何とも言い知れない不安と寂しさを感じた。