2021…走り初め
富士川の河口近くにある「有限会社 村松カクミツ住建」の正月飾りを見に行ってきた。
ひさしぶりの氷点下の気温となり、ますます高さを増す「おフトン峠」を気合いで越え、万全の防寒装備で走り出す。
「あち~ぃ」万全の防寒が裏目に出て、走り出し早々に興津で一旦休止…ウィンドブレーカーを脱ぎバックポケットにしまい込む。
街はまだ正月気分…普段でも車通りがさほど多くない「清見寺」前の県道は更に車通りが無く、私だけの独り占めの道…ジャケットを脱いで軽くなった体に、凛とした空気が気持ちいい。
いつものように、東海道の街道を格上げした県道(旧国道一号)を東にたどり富士川沿いに至る。
富士川橋のたもとを折り返し点として、持ってきたブラックサンダーとコーヒーで休憩とする。
相変わらず富士山の雪は少なく、年末に降った雪は昨日の強い西風で吹き飛ばされてまだら模様になっている。
長い休憩は不要…体が冷えてしまい、本日の目的地「カネミツ住建」へと富士川河原の道を下る。
毎年工夫を凝らして描いてあるこの正月飾り…。
400本近い野縁(天井仕上の下地となる角材)をまとめたキャンバスに干支と縁起物を描き飾っている。
お正月にここに来るようになって10年ほど経つだろうか…。
これを見ないと新年という感じを受けなくなってしまった。
さて、あとは自宅に戻るだけ。
蒲原の海岸沿いを抜け由比に入る。
お正月には奇祭と言われる「お太鼓祭り」が開かれるのだが、今年は新型コロナの影響で中止になってしまい街は静まり返っている。
桜えびの不漁、新型コロナによる観光客の減少、そして「お太鼓祭り」の中止…
この小さな街にとっては試練が続く…。
由比を抜け太平洋岸自転車道に出た途端、3~5メートル程の向かい風が吹き始めラクラクサイクリングがトレーニングになってしまう。
息を切らし自宅に着いたのは出発して2時間半ほど経った11時頃。
さて、昼飯の支度が待っている…。
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