久能山東照宮ポタリング

再就職先の内定は得たものの、年末年始で健康診断ができなかった事に加え、一都三県に緊急事態宣言の発令…オマケに三連休…
未だに入社日が決まらず宙ぶらりんの状態…

家にいると何かと不安な気持ちに苛まれてしまうので、気分転換がてら久能山東照宮まで行ってきた。
地元にあるが故、なかなか参拝する事がない「久能山東照宮」
「いちご海岸通り」と称する国道150号を走って向かう。

家を出発して30分もしないうちに到着…。

一ノ鳥居の脇にある自転車置き場(自転車ラックあり)に自転車を置いて1159段ある石段を上り始める。
この石段があるがために参拝の足が遠のくのだ…。

SPDペダル用の靴を履いてきたのだが、靴底の小さなクリートが予想外に邪魔で、すり減った石に足を取られながら息を弾ませひたすら上る…。

ああ…運動不足の体と人工膝関節が入った足が恨めしい…
上りはじめて15分程で「楼門」前に到着…

御朱印帳をあらかじめ預けた上、障害者割引の拝観料300円を払って先に進む。
こういう時に障害者手帳が役に立つ…。

楼門の裏に家康公の手形がある。

教科書や小説などの中でしか知る事のない人物が実在していたという証しが目の前にある。身近な感じというより生々しさを感じてしまう。

更に石段を上り国宝の御社殿に到着。

年が変わってから幾度となくお願いしている「家族の健康と安全」を改めてお祈りする。

更に歩を進め、本殿裏にある「御神廟(家康公のお墓)」に詣でる。
ここに来なければ久能山に参る本懐を遂げられない。

「家康公」の亡骸については「日光東照宮にある…いや久能だ…」と諸説あり確証はない。
しかし、静岡県民としては書籍「余ハ此處ニ居ル 家康公は久能にあり」が主張するように久能山に今も眠っていると信じている。

ここで改めて手を合わせ久能山を下り始める。

神廟からの急な石段を下り…御社殿前を通り…楼門まで下ってきた所で被ってきた帽子が無いことに気がついた。
先ほど神廟でお参りした時に帽子を脱いだ後、途中で落としたに違いない。

とりあえず社務所に帽子の落とし物が無いかどうかを確認したのち、改めて神廟に向かう…。
せっかく下ってきた道を再び戻らなきゃならないのか…ヤレヤレ…。
麓まで下ってから気づいた訳ではないだけマシってもんだが…。

再びひと汗かきながら神廟に到着すると石灯籠に落とした帽子が掛かっている。
誰かが拾って目立つ所に掛けておいてくれたのだろう…。
決して高価な帽子ではないが、新年早々無くすというのも余り気持ちが良いものではない。

無事回収…
拾ってくれた誰かに感謝すると共に家康公・権現様の御利益にも感謝する。

社務所に帽子があった事を報告し、同時に預けておいた御朱印帳を受け取る。

これで本日の目的は完遂…あとは家に戻るだけ。

ヒイコラ言いながら上ってきた参道をラクラク下り、自転車に再びまたがり海岸沿いの自転車道を走る。
薄曇りの天気で肌寒さが身にしみる。

雪が吹き飛ばされた富士山がなおさら寒さを煽る感じだ。

日本最古のコンクリート造りの灯台…三保灯台でUターン。

旧国鉄三保線跡の遊歩道をゆっくり走って自宅へと戻る。

総距離30キロ程ののんびりしたポタリング…
思わぬ落とし物騒ぎと、いらぬ階段の往復で「おせち」と「おもち」で弛んだ体にカツを入れたこともあり、昨日まで続いていた正月気分がやっとで抜けた感じだ…。