再就職…それから…

慣れない立ち仕事と接客業で、仕事終わりといわず休みの日も疲れ果て、せっかくの休日もひたすら横になって体力の回復に努めるのみで過ごしていたここ2週間あまり…。

しかし、徐々に体が慣れてきたこともあるのか、今日は久々に市役所での保険切り替えの手続きを兼ねてママチャリで市内のポタリングに出かけてみた。

気が付けば立春も過ぎ、日差しは徐々に春めいてきている。
あいにくこの日は西高東低の気圧配置が強く、強い西風が吹き付け富士山には富士おろしに伴う雲がかかっており、1月半ばまでは全く見られなかった雪の帽子は見ることができない。
市役所やハローワークでの手続きを済ませ、のんびりと自転車をこぎながら平日の街中を走る。

走りながら再就職のことを考える。
仕事自体は長年に渡り親しんだ自転車に関する販売や整備・商品管理が主なのでやりがいもあるし楽しんで日々を過ごしている。
もちろん、この先の人生を見据えた計画を実現するための一環である仕事であることもあって張り合いもある。

しかし、55歳を過ぎた体と交通事故であちらこちら痛めた体にはきつく、その上、正社員ではないこともあって実入りも多いとはいえず「厳しいなぁ…」と思う点も多々ある。
一概に「転職バンザイ!!」とは言い切れない。

とは言え、この歳で「やりたいことをやれる」ことはとても恵まれている立場にいることは否めないし、将来への道筋も今の仕事を行うことによって徐々に実現に近づいていることも、とても幸運なことだと思っている。

私の人生を見返せば、コンピューター関連の会社を経営して左うちわの時代もあった。
しかし、その反面、交通事故で地獄を味わい、仕事だけでなく自分の健康や記憶の一部を失い、自宅の梁にロープを掛けたこともあった。

そんな自分に残ったのが自転車であり、救ってくれたのも自転車だった。
今、そんな自転車にかかわる仕事に就き、ママチャリが中心ではあるが自転車やそれを使う人に恩返しをしている。

欲を言えば、もっと早く気づき人生の軌道修正していれば、体の健康や将来の不安をあまり考えずに新しい道に邁進できたのに…まあ、人生ってそんなものかもしれない…得るものがあれば失うものもあるのだろう…。

これまで怠けていた筋肉が日ごろの仕事で悲鳴を上げ、ちょっとしたポタリングなのにまるで100キロのロングライドをしているかのような腿や背中の痛みが体を突き抜ける。
地元の洋品店「トラヤ」でソックスを買い、早々に家に戻る。
さて、家に戻れば宿題として持ってきた仕事流れを再学習…。

身体だけでなく頭の中もさび付いてしまっている。
ああ…齢は取りたくない…永遠に子どもの頃のような気持ちと体力で過ごせればいいのに…。
とはいえ、子どもは子どもでそれなりに悩みがあるか…。

 









日常

Posted by chariketta