久しぶりのサイクリング…体と気持ちの距離感…

転職して1ヶ月半近くが経過し、休みの日に仕事の疲れを引きずらなくなってきたこともあって、久しぶりにサイクリングに出掛けてみた。

1ヶ月近く自転車に乗らないと無性に自転車に乗りたくなるもので、漕ぎ出した早々は心拍数も早くペダルにも無駄な力がこもり「そうだ!山の方に行ってみよう…」と、庵原川を遡った山あいに自転車を進めてしまう。

これが大きな間違い。
たるんだ体に斜度10%近い坂の連続は無茶ってもので、走り出し1時間足らずして体力はエンプティを迎えてしまう。

途中で山から離脱して、いつもの太平洋岸自転車道を東に向かう。

走りなれた道…それだけに、以前の走れた時の記憶と今の走れない自分の現状との乖離に「あれっ…こんなはずじゃぁないのに…」と、ますます足に力が入り疲労を呼んでしまう。

堪らなくなり、由比のコンビニでコーヒーブレイクを取りながら予定を大幅に変更して、10キロほど先の富士川河口で折り返すことにする。

ここからはのんびりとポタリングペースの走り…。

いつもの富士川の看板で写真を撮り、自宅へと戻りはじめる。

平日のサイクリングは何年振りだろうか…。
富士川河口から蒲原・由比に続く堤防上の道に人影は無く私だけの道…。

すれ違うサイクリストもランナーも無く、休日とは全く趣が異なる。
サクラエビの不漁でただでさえ元気が無い由比の街もひっそりとしている。

人混みに苛まれなくて良いという面もあるが、淋しく寂れた世間の姿が見えてしまうという負の面もある。
まあ、そんな面も新鮮でもあるが…。

家を出て約3時間で終了…。
久しぶりに体を動かしたことで気持ちの良い疲れが残る反面、同時に気持ちに体がついて行かなくなってきている現実を思い知らされることとなった。

ヘロヘロになりながらも57キロ走れたサイクリングだった。