神社でヘビ

神道では蛇は神の化身や使いとされ、神社の境内で蛇を見かけることは「神に呼ばれている」「歓迎されている」と吉兆のサインだといわれているそうだ。

2週間ほど前、用事があって山梨県の韮崎に出向き、そのついでに彼の地の神社にお参りに行ってきた。

山梨といえば「甲斐武田氏」
甲府市の「武田神社」が有名だけれど、そのもとの元…武田氏の氏神様が釜無川を挟んで韮崎駅のちょうど西側にある。

河岸段丘というのか、釜無川を底としてその両側に斜面があり、その斜面をまっすぐ貫くように「武田八幡宮」への参道が続く。

今から480年前に武田信虎公・信玄公によって再建された質素ながら立派な本殿がその歴史を表すとともに、蝉の合唱とともにやぶ蚊の大群が好ましいとは言えない歓迎をしてくれる。

おまけに、本殿での参拝を済ませた後、末社の「為朝神社」に向かう途中、小さな蛇がガサコソと藪の中に消えていった。

山間の神社なだけに、迎えてくれるのはやぶ蚊と蛇…なんともワイルド…。

「ここが氏神だし本家みたいなもんだけれど、みんな武田神社に行っちゃうんだよね…あっちは信玄公の神社、神社としてはたかだか百年ほどの歴史しかないのに…」と神主さんがこぼすように、こちらは私以外一人の参拝者がいない。

まあ、派手な方が集まるんだよね…神社もね…。

神主さんからこの八幡宮の歴史やらをしばし伺ったのち、御朱印をいただいてから河岸段丘を下って韮崎市内の別の神社に向かう。

次いで訪れたのは「かわらべさん」と呼ばれる「若宮八幡宮」
こちらは平安時代に創建された神社とのことで、いずれにしても長い歴史がある。

ここでも山門に向けて階段を上っていると、目の前をシマヘビが横切った。
どうやら今回の神社訪問では蛇にご縁があるようだ。

神社で蛇を見かけること自体決して悪い意味ではないので歓迎すべきことだから、ここは素直に喜んでおこう。
もしかしたら、今悩んでいる将来の仕事についての何かしらの暗示かもしれない。

こちらでも御朱印をいただき、途中、すき屋の「タンドリーチキン」を食べて一路清水へと戻る。

用事も無事済ませ、訪問した神社では吉兆といえるサインもあった。何だか知らないけど何やらパワーをもらえたような気がした韮山行きだった。
何かいいことあるかなぁ…。