自転車安全整備士の試験

この8月末に「自転車技士・自転車安全整備士」の資格試験を受験する予定だ。

ご存じの方もいるかと思うが、この資格は業として自転車を扱う上で取っておいた方がいい資格である。

自転車技士は「自転車の検査・整備・組み立ての技術検定に合格したことを証明するもの」で、一定以上の技術を持っていることを対外的に証明することができるし、本来は「JIS規格」や「SGマーク」「BAAマーク」のついた自転車は「自転車技士」が組み立てなければならない。

自転車安全整備士は「TSマークの加入や継続の手続きを扱う資格を持っていることを証明する」資格で、TSマークを取り扱う自転車店においては、最低限この自転車安全整備士が一人以上はいなければならない。

このように自転車を扱う業においてはなくてはならない資格のようではあるが、「業としての自転車店」を開くうえで必須な資格ではなく、自転車屋さんを開くのにこれら資格を持っていなければならないという法的な決まりはない。

あくまでも「財団法人日本車両検査協会(自転車技士)」と「公益財団法人 日本交通管理技術協会(自転車安全整備士)」という民間団体の資格であるため、「業務独占資格」でも「名称独占資格」でもなく、自分の店や働いている店がTSマークの取扱いをしない限り、「私は業界人ですよ」と「自称自転車屋」ではないことを第三者に証明することぐらいの資格でしかないが、誰でも自転車屋になれるからこそ取っておいた方がいい資格ともいえる。

ちょっと言い過ぎてしまったが、そんな資格をこの「くそ暑い時期」に取りに行くのだが、その資格試験の中に「実技試験」というものがあり、現在、その実技試験対策のためのトレーニングに日々汗を流している。

実技試験の内容は「七分組」と言われる、通販で自転車を買った時のような状態から、25分以内に後輪の車輪を分解やチェーンのカット・ディレイラーの取り外しなどを行い、その後の80分以内に完成車として乗ることができる状態まで組み立てるというものだ。

正直言って、分解も組み立ても業界に勤めている(いた)人であれば制限時間内に可能ではある。
しかし、1.8m四方(試験場によって違うようだが…)の狭い空間で、大勢の受験者が作業するという特殊な環境下ではどうしてもミスを誘発しがちで、練習では時間に余裕があっても試験時はギリギリの時間となってしまうらしい。
「よくぞここまで微妙な時間設定をしてくれたこと…」と感心しごくである。

今のところ、分解については15分から20分以内に問題なく完了するし、組み立てについても70分以内には完了し、制限時間内に十分に点検するだけの余裕はある。

しかし…
本番に弱い私…まだまだ煮詰める点がある事は否めず、本番までの約15日間にどれだけ手順を整理して体に覚えこせるのかがカギになりそうだ。

実技試験だけでなく筆記試験、そして面接試験もあり侮れない「自転車技士・自転車安全整備士」の資格。
3万円を超える受験料に加え、自前で自転車まで用意しなければならないし、試験日は前乗りしなきゃならないから交通費に加え宿泊費も掛かり、金銭的負担もバカにならない。

何としても一回で合格するぞ!!というか合格しなければお金がもたない…。